かかとの痛み
- 平田政志郎
- 3 日前
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踵の痛みは、日常生活に支障をきたすつらい症状です。原因は様々考えられますので、詳しくご説明します。
踵の痛みの主な原因
踵の痛みが生じる原因は多岐にわたりますが、代表的なものをいくつかご紹介します。
* 足底腱膜炎(そくていけんまくえん): これは最も一般的な原因の一つです。足の裏にある腱組織である足底腱膜が、使いすぎや足の形の異常などによって炎症を起こし、特にかかとの骨の前あたりに強い痛みが生じます。
* 踵骨棘(しょうこつきょく): 足底腱膜炎が慢性化したり、長期間にわたる牽引力がかかったりすることで、かかとの骨に骨棘(骨の棘のようなもの)ができることがあります。骨棘自体が痛みの原因となることもありますが、周囲の組織を刺激して痛みが生じることもあります。
* アキレス腱炎(アキレスけんえん): ふくらはぎの筋肉と踵の骨をつなぐアキレス腱に炎症が起こると、踵の後ろ側に痛みが生じます。運動による使いすぎや、合わない靴などが原因となることがあります。
* 踵骨後部滑液包炎(しょうこつこうぶかつえきほうえん): アキレス腱とかかとの骨の間にある滑液包という組織が炎症を起こすと、踵の後ろ側、特にアキレス腱の付着部あたりが腫れて痛みます。靴ずれなどがきっかけになることがあります。
* 種子骨炎(しゅしこつえん): 親指の付け根にある小さな骨(種子骨)に炎症が起こると、かかとから少し離れた足の裏の前方に痛みが生じることがあります。
* 疲労骨折: スポーツなどで繰り返し負荷がかかることで、かかとの骨に小さなヒビが入ることがあります。
* 神経の圧迫: 足の神経が圧迫されることで、かかとや足の裏に痛みやしびれが生じることがあります(例:足根管症候群)
* 外傷: 転倒や打撲などによって、かかとの骨や周囲の組織を損傷することがあります。
* 痛風: 関節に尿酸の結晶がたまる病気で、足の親指の付け根に起こりやすいですが、まれに踵に起こることもあります。
* 関節リウマチ: 自己免疫疾患の一つで、関節に炎症が起こり、進行すると骨や軟骨が破壊されます。足の関節にも起こることがあります。
踵の痛みの主な症状
痛む場所や痛みの種類、タイミングによって、原因をある程度推測することができます。
* かかとの骨の前あたり(足の裏側)の痛み:
* 起床時や動き始めに強い: 足底腱膜炎の典型的な症状です。
* 運動後や長時間立っていた後に悪化する: 足底腱膜炎や踵骨棘で見られます。
* 押すと痛い: 足底腱膜炎や踵骨棘が疑われます。
* かかとの後ろ側の痛み:
* アキレス腱の付着部あたりが痛む: アキレス腱炎や踵骨後部滑液包炎が考えられます。
* 腫れや熱感を伴う: 踵骨後部滑液包炎の可能性があります。
* つま先立ちで痛みが強くなる: アキレス腱炎でよく見られます。
* 足の裏の前方(かかとから少し離れた場所)の痛み:
* 親指の付け根あたりが痛む: 種子骨炎の可能性があります。
* 安静時にもズキズキと痛む: 炎症が強い場合や、痛風、関節リウマチなどが考えられます。
* しびれを伴う痛み: 神経の圧迫が疑われます。
* 急な激しい痛み: 骨折や外傷の可能性があります。
重要なこと
踵の痛みの原因を特定し、適切な治療を行うためには、専門家に相談するのが大事です。
ひらた整骨院ではしっかり検査した上で矯正していきます。
お悩みの際はぜひご相談ください