四十肩・五十肩
- 平田政志郎
- 4月9日
- 読了時間: 3分
四十肩・五十肩は、加齢に伴い肩関節周囲の組織が変性・炎症することで起こると考えられていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。一般的に40代~50代に多く発症することからこの名前がついています。
原因として考えられていること
* 加齢による組織の変性: 肩関節を構成する腱、靭帯、関節包などが加齢とともに柔軟性を失い、炎症を起こしやすくなります。
* 運動不足: 肩関節を動かす機会が少ないと、関節周囲の組織が硬くなり、血行が悪くなることがあります。
* 姿勢の悪さ: 猫背や巻き肩などの不良姿勢は、肩関節に負担をかけやすくなります。
* 肩への過度な負担: スポーツや仕事などで肩を使いすぎると、関節や周囲の組織を傷めることがあります。
* その他の要因: ストレス、ホルモンバランスの変化、糖尿病などの生活習慣病も関連する可能性が指摘されています。
主な症状
四十肩・五十肩の症状は、一般的に以下の3つの時期を経て変化します。
* 急性期(炎症期):
* 突然、肩に激しい痛みが生じます。
* 夜間痛が強く、眠れないほど痛むこともあります。
* 安静時にもズキズキとした痛みが続くことがあります。
* 腕を動かすと激痛が走り、可動域が制限されます。
* 慢性期(拘縮期):
* 激しい痛みは和らいできますが、肩の動きが悪くなります(拘縮)。
* 腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になります。
* 日常生活での動作(着替え、洗髪、物を取るなど)に支障が出ることがあります。
* 鈍痛が続くことがあります。
* 回復期:
* 痛みや可動域の制限が徐々に改善していきます。
* 完全に元の状態に戻るまでには、数ヶ月から1年以上かかることもあります。
よく見られる症状の例
* 腕を上げようとすると肩に痛みがある
* 腕を後ろに回せない
* 肩を動かすとゴリゴリ音がする
* 夜、肩の痛みで目が覚める
* 着替えや髪を洗うのがつらい
* 電車のつり革につかまるのが痛い
対処法(施術法)
急性期(炎症期)
・できるだけ安静にし、腰から背中をホットパックなどで温める・肩を氷で冷やす
急性期はいかに早く炎症を抑えるかが大事になります。炎症期が長引けば長引くほど肩関節は拘縮が強くなり動きが悪くなります。
施術としては主に筋肉を緩める矯正をします。
慢性期(拘縮期)
・この段階では比較的痛みが軽くなっていますが、残った痛みを施術でとっていきます。四十肩五十肩の際に硬くなったり、痛みを出したりする特有の筋肉が複数ありますので緩める矯正をします。ほとんどの方はこの時期の矯正で痛みはほぼなくなります。
しかし、痛みが治まっても拘縮が残ることが多いので次は関節を動かす矯正をしていきます。
動かし方には順序がありますので症状に合わせて矯正を行います
回復期
・この段階になると痛みはほとんどありません。
症状に合わせて筋肉を緩める矯正・関節を動かす矯正を改善するまで繰り返します。
これらの症状はあくまで一般的なものであり、個人差があります。もし肩に痛みや可動域の制限を感じたら、お気軽にお問い合わせください。