坐骨神経痛
- 平田政志郎
- 4月13日
- 読了時間: 3分
坐骨神経痛は、病名ではなく、腰から足にかけて伸びる坐骨神経が何らかの原因で圧迫されたり刺激されたりすることで生じる、痛みやしびれなどの症状の総称です。
坐骨神経痛の主な原因
坐骨神経痛を引き起こす可能性のある原因は多岐にわたりますが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
* 腰椎椎間板ヘルニア: 腰椎の椎間板が変形し、飛び出した髄核が坐骨神経を圧迫することで起こります。若い世代に比較的多く見られます。
* 腰部脊柱管狭窄症: 加齢などにより、脊髄や神経の通り道である脊柱管が狭くなり、坐骨神経を圧迫することで起こります。中高年以降に多く見られます。
* 梨状筋症候群: お尻の筋肉である梨状筋が、坐骨神経を圧迫することで起こります。長時間座っていたり、スポーツなどで梨状筋を使いすぎたりすることが原因となります。
* 腰椎すべり症: 腰椎が前後にずれることで、坐骨神経が圧迫されることがあります。
* 仙腸関節炎: 骨盤にある仙腸関節の炎症が、坐骨神経痛を引き起こすことがあります。
* 腫瘍や感染症: まれに、腫瘍が坐骨神経を圧迫したり、感染症が神経に影響を与えたりすることがあります。
* その他: 長時間同じ姿勢での作業、運動不足、肥満、妊娠なども坐骨神経痛を引き起こす要因となることがあります。
坐骨神経痛の主な症状
坐骨神経痛の症状は、原因や神経の圧迫部位によって異なりますが、一般的には以下のような症状が現れます。
* 痛み:
* 腰からお尻、太ももの裏側、ふくらはぎ、すね、足先にかけて、鋭い痛み、電気が走るような痛み、ズキズキとした痛み、締め付けられるような痛みなど、様々な種類の痛みが生じます。
* 片側だけに症状が出ることが多いですが、両側に現れることもあります。
* 安静にしているときでも痛むことがありますが、多くは体を動かしたり、特定の姿勢をとったりすることで痛みが強くなります。
* しびれ:
* 痛みと同じ範囲に、ピリピリとしたしびれや、感覚が鈍くなるようなしびれが生じることがあります。
* 麻痺:
* 症状が重い場合には、足の力が入りにくくなったり、感覚が麻痺したりすることがあります。
* まれに、排尿や排便に障害が現れることもあります。
* その他の症状:
* 冷感や灼熱感
* 引っ張られるような感覚
* 歩行困難(間欠跛行:しばらく歩くと痛みで歩けなくなるが、休むとまた歩けるようになる)
坐骨神経痛といっても原因や症状は1人1人違うことが多いです。
大事なのは坐骨神経は何が原因で症状が起こっているのかということです。
当院の坐骨神経痛のかたでよく見かけるのは「梨状筋症候群」と「仙腸関節」でこる坐骨神経痛です。
1人1人原因は違いますのでしっかり検査してうえで施術致しますので、お悩みの際はぜひご相談ください