変形性股関節症
- 平田政志郎
- 3 日前
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変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ったり、変形したりすることで、痛みや機能障害を引き起こす病気です。
原因
主な原因は以下の通りです。
* 臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん): 日本人に最も多い原因です。股関節の屋根にあたる臼蓋という部分が浅く、大腿骨頭を十分に覆いきれていないため、軟骨に負担がかかりやすい状態です。
* 加齢: 軟骨は加齢とともに水分が失われ、弾力性が低下し、すり減りやすくなります。
* 肥満: 体重が増加すると、股関節にかかる負担が増え、軟骨の摩耗を促進します。
* 遺伝的要因: 関節が柔らかいなどの体質が、変形性股関節症の発症に関与することがあります。
* 過去の怪我や病気: 股関節の脱臼、骨折、炎症性疾患などが原因となることがあります。
* その他の要因: 長時間の立ち仕事や重労働、スポーツによる過度の負荷なども、軟骨の摩耗を早める可能性があります。
変形性股関節症は、原因によって一次性と二次性に分けられます。一次性は、加齢や遺伝などが主な原因で、はっきりとした原因が特定できないことが多いです。一方、二次性は、臼蓋形成不全や過去の怪我、病気などが原因で発症します。日本人の変形性股関節症の多くは、臼蓋形成不全を背景とした二次性であると言われています。
症状
主な症状は以下の通りです。
* 股関節の痛み:
* 初期には、立ち上がりや歩き始めなど、動き始めに痛みを感じることが多いです(始動時痛)。
* 進行すると、痛みが強くなり、持続痛や夜間痛が現れることもあります。
* 痛む場所は、股関節の前側(足の付け根)、外側、お尻、太ももなど様々です。
* 股関節の可動域制限:
* 股関節の動きが悪くなり、靴下やズボンを履きにくい、正座やあぐらがしにくいといった動作が困難になります。
* 深くしゃがむことができなくなることもあります。
* 跛行(はこう):
* 痛む方の足をかばうようにして歩くため、歩き方が不自然になります。
* 進行すると、脚の長さが左右で異なるように感じることがあります。
* その他の症状:
* 股関節を動かすと、コキコキ、ゴリゴリといった音がすることがあります。
* 股関節周辺の筋肉が硬くなったり、痩せてきたりすることがあります。
* 安静時にも痛みを感じるようになることがあります。
症状の現れ方や進行の程度は人によって異なります。初期には軽い違和感程度でも、徐々に痛みが強くなり、日常生活に支障をきたすこともあります。気になる症状がある場合は、早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
ひらた整骨院では変形性膝関節症の矯正も行っています。
股関節の矯正はもちろんですが、骨盤・足関節・筋肉の硬さ、弱さなど人によって原因も様々な場合があります。
お悩みの際はぜひご相談ください