椎間板ヘルニア
- 平田政志郎
- 4月9日
- 読了時間: 3分
椎間板ヘルニアの原因と症状は、発生する部位(頸椎、胸椎、腰椎)によって異なりますが、ここでは最も頻度の高い腰椎椎間板ヘルニアを中心に説明します。
原因(腰椎椎間板ヘルニア)
腰椎椎間板ヘルニアの主な原因は、椎間板への過度な負担です。椎間板は、背骨の骨と骨の間にあるクッションのような役割をする組織で、中心にある髄核と、それを囲む線維輪という硬い組織でできています。以下のような要因で線維輪が傷つき、髄核が飛び出して神経を圧迫することで症状が現れます。
* 加齢による椎間板の変性: 年齢とともに椎間板の水分が失われ、弾力性が低下し、傷つきやすくなります。
* 不適切な姿勢や動作の繰り返し:
* 長時間の中腰姿勢
* 重い物を持ち上げる際の不適切な体勢
* デスクワークでの不良姿勢
* 急な強い力: くしゃみや咳、尻もちをつくなどの予期せぬ動作で椎間板に強い力が加わること。
* 遺伝的要因: 家族に椎間板ヘルニアの人がいる場合、発症しやすい傾向があります。
* 喫煙: 椎間板への血流が悪くなり、変性を促進するとされています。
* 肥満: 腰への負担が増加します。
* 運動不足: 腰周りの筋肉が弱くなり、椎間板への負担が増加します。
症状(腰椎椎間板ヘルニア)
主な症状は、腰痛と神経圧迫による症状です。
* 腰痛:
* 鈍痛、重い痛み、ズキズキするような痛みなど、様々な種類の痛みがあります。
* 安静にしていると楽になることが多いですが、動作によって悪化します。
* 初期には腰痛のみが現れることもあります。
* 下肢の痛み(坐骨神経痛):
* 腰からお尻、太ももの裏側、ふくらはぎ、足先にかけて、電気が走るような、または焼けるような痛み、しびれ、重だるさなどが現れます。
* ヘルニアが神経のどの部分を圧迫するかによって、症状の出る場所や程度が異なります。
* ひどい場合は、歩行困難になることもあります。
* 感覚障害:
* 下肢や足の裏、足の指などの感覚が鈍くなったり、逆に過敏になったりすることがあります。
* 筋力低下:
* 足首や足の指を動かしにくくなる、つま先立ちやかかと立ちがしにくいなどの症状が現れることがあります。
* 排尿・排便障害(まれに重症の場合):
* ヘルニアが馬尾神経という太い神経の束を強く圧迫した場合、排尿や排便のコントロールが困難になることがあります。これは緊急の治療が必要な状態です。
その他の部位の椎間板ヘルニア
* 頸椎椎間板ヘルニア: 首の痛み、肩や腕への痛み・しびれ、手指の感覚障害、筋力低下などが起こります。
* 胸椎椎間板ヘルニア: 背中の痛み、胸や腹部の痛み、下肢のしびれや麻痺などが起こることがありますが、腰椎や頸椎に比べて頻度は低いとされています。
重要な注意点
* 椎間板ヘルニアの症状は個人差が大きく、同じ部位でも症状の出方や程度は様々です。
* 上記のような症状が現れた場合は、自己判断せずに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。拍動のような強い痛みがあったり、立ち上がれない、歩けないといった症状はすぐに整形外科を受診しましょう
軽度の場合はヘルニアと診断されても改善できることが多いです
当院の施術では背骨の歪み、骨盤(仙腸関節)の歪み、筋肉の硬さ・弱さ、筋膜を矯正することでヘルニアを改善します
ヘルニアといっても症状の原因は人それぞれですので、しっかり検査したうえで施術を行っていきます
お悩みの際はぜひご相談ください