足底腱膜炎
- 平田政志郎
- 3 日前
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足底腱膜炎は、かかとや足の裏に痛みが生じる、非常によくある疾患です。詳しく原因と症状についてご説明します
足底腱膜炎の原因
足底腱膜は、かかとの骨から足の指の付け根にかけて扇状に広がる腱組織で、土踏まずを支える重要な役割を担っています。この腱膜に過度な負担がかかることで、炎症や小さな断裂が生じ、痛みにつながります。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
* 使いすぎ・オーバーユース: 長時間立ち仕事をする方、ランニングやジャンプなどの運動を頻繁に行う方に多く見られます。特に、急に運動量を増やしたり、慣れない運動をしたりすると、足底腱膜に過度な負荷がかかりやすくなります。
* 足の形の異常:
* 扁平足(へんぺいそく): 土踏まずが潰れているため、足底腱膜が引き伸ばされやすく、負担がかかりやすいです。
* ハイアーチ(こうこく): 土踏まずが高すぎるため、かかとと指の付け根に体重が集中しやすく、足底腱膜に負担がかかりやすいです。
* 合わない靴: クッション性の低い靴や、ヒールの高い靴、底の薄すぎる靴などを長時間履いていると、足裏への衝撃が大きくなり、足底腱膜に負担がかかります。
* 体重増加・肥満: 体重が増加すると、足底腱膜にかかる負荷が増大し、炎症のリスクが高まります。
* 加齢: 加齢とともに足底腱膜の柔軟性が低下し、小さな負荷でも炎症を起こしやすくなります。
* 柔軟性の低下: アキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬いと、歩行時や運動時に足底腱膜が引っ張られやすくなり、負担が増加します。
* 急な運動開始や運動量の増加: 準備運動不足のまま激しい運動を始めたり、急に運動量を増やしたりすると、足底腱膜が対応できずに炎症を起こすことがあります。
足底腱膜炎の症状
主な症状は、かかとや足の裏の痛みです。その痛みの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
* 起床時や動き始めの強い痛み: 寝ている間に足底腱膜が収縮し、再び伸ばされる際に強い痛みを感じることが多いです。数歩歩くと徐々に軽減することもあります。
* 運動後の痛み: 運動によって足底腱膜に負担がかかり、運動後や翌日に痛みが増強することがあります。
* 安静時の痛み: 炎症がひどくなると、安静にしている時にもズキズキとした痛みを感じることがあります。
* かかとの骨の前内側を押すと痛い: 炎症部位に一致して圧痛があります。
* つま先立ちで痛みが強くなる: 足底腱膜が引き伸ばされるため、痛みが強くなります。
* 進行すると痛む範囲が広がる: かかとだけでなく、土踏まずや足の裏全体に痛みが広がることもあります。
* 足の裏がつっぱるような感じ: 炎症や腱膜の緊張により、足の裏が硬く感じることがあります。
これらの症状は、初期には軽度でも、放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
もし、このような症状にお心当たりがありましたら、無理せず安静にし、アイシングやストレッチなどのセルフケアを試してみてください。しかし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、お気軽にひらた整骨院にお問い合わせください。